前払費用について

前払費用というのは、読んで字のごとく、本来費用として処理されるものですが、支払った時点では費用として経費計上できないものを云います。
典型的なのは、家賃でしょうか。家賃は慣習的に前家賃で支払います。ですので、家賃を払った時の処理は、地代家賃という勘定科目ではなく、前払費用で内訳は家賃となるわけです。そして、家賃の時期が到来したときに、

地代家賃 / 前払費用

となるわけです。
しかし、毎月このような処理をするのは事務作業が一手増えるわけですので、一般的には、毎月の仕訳は、

地代家賃 / 現金等

とおこなうことが多いようです。
そして、決算時期に、

前払費用 / 地代家賃

のような仕訳を起こし、適正な形にします。
この時に注意したいのが、地代家賃の期間帰属が12か月分あるかをチェックしておきましょう。

前払費用には。家賃以外にも
保険料の未経過分(契約年度で期間に帰属しない部分は翌期となります)
決算期(3月)において、1年分の損害保険の契約をしても、全額が保険料で損金経理はできないので注意が必要です。
経費計上できるのは当該決算期に係る部分のみです。

そのほかにも、支払利息や広告料・リース料等期間に帰属しないものは、すべて前払いとなります。
詳しくは、税理士さんにお尋ねください。

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